Wednesday, March 10, 2010

Alexander McQueenとビザンティン美術




約1ヶ月ほど前の2月11日に惜しくも亡くなられた
アレクサンダー・マックイーン最後のコレクションが
昨日、3月9日にパリにて発表された。

今回発表された16点の作品は、
彼が亡くなった当時、8割ほどしか出来上がっていなかったという。




Runway Photos from WWD


写真に映る作品は
いつもながらに彼の独特の世界観と優雅さが醸し出されていて、
見るほどに、美しい、とため息がもれてしまう。



今回のコレクションは
ゴールドX赤、ゴールドX黒、あるいは白を基調としたものが目立つ
豪華なオートクチュールのようなイメージで、

最初に写真を見た際には、
背景に映るの会場がどこか宮殿のような感じのせいか、
またはモデルの髪型だったり、メイクの仕方だったりのせいか、
16世紀のイングランドのメアリー1世や、エリザベス1世なんかを
彷彿させているような気がしたのだけれど、


イングランド女王メアリー1世

イングランド女王エリザベス1世


実際にはビザンティン美術からインスパイアされたという。

ビザンティン。

10年程前、受験のために世界史を勉強していた私にとっては
どこか懐かしい響きである。

しかしながら、哀しいかな、ビザンティン美術と聞いても
どんな特徴のものだったか、すぐに思い出せなかった。


くそー、こんな時に世界史の資料集があれば!と本気で思った。





というわけで、
ビザンティン美術についてWikipediaしたわけなのだけど、
簡単にいえばビザンティン美術は、

ビザンティン帝国(ビザンツ帝国、あるいは東ローマ帝国とも呼ぶ)
と呼ばれる4世紀〜15世紀にかけて
地中海沿岸部(現在のギリシャ、トルコ、北アフリカ地域
存続した帝国の頃に発達した美術のことで、

ビザンティン建築と呼ばれるよ建築様式であったり、
イコンモザイク壁画に代表されるキリスト教的な絵画などがあげられる。
また、西ローマの美術に比べて東洋的な要素を多く含んでいたことも
大きな特徴である。




それで、
もう一度アレクサンダー・マックイーンの作品を見直してみると、



確かに東洋的な要素をもつ虎の模様であったり、



キリスト教の宗教画のような模様の生地であったり、




モザイクのような装飾が施されていたりするのがわかる。


やはりビザンティンなのだ。






追記

常にユニークで素晴らしい作品を発表してきたAlexander McQueen。
彼の作品をもう見る事ができないということは本当に残念でしかたがない。



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