随分長い間、私はこのブログを放ったらかしにしてしまっていたらしい。
可哀想な私のブログ。
しかしながら、ここ2ヶ月程私の身辺はなんだか落ち着かなくて
全くもってブログを書く気がしなかった。
***
1週間程前にたまたまYoutubeで見つけたあるドキュメンタリー。
久しぶりにブログを書こうかなという気にさせられた。
2001年秋、ファッション界の様々な人々のインタビューをおりまじえた、
Comme des Garçons の RTW Spring/Summer 2002のパリコレへの制作の裏側を追うドキュメンタリー。
動画は1〜5まであります。時間のある方は是非すべて見てみてください。
Issay Miyake, Yohji Yamamoto, Comme des GarçonsのRei Kawakubo
世界でも有名な日本人デザイナーたち。
私は最近まで、こうしたデザイナー達の良さがあまり分からなかった。
彼らの洋服は、なんとなく難解で、よく分からず、
一見しただけでは素直に素晴らしいと思えないというのが正直な感想だった。
Comme des Garçonsなんて、特に。
今だって別に何がわかっているという分けではない。
それに、彼女本人がそのドキュメンタリーの中で、
自分の作品に関してこう語っているのだから、
私のように分からなくても当然なのかもしれない。
以下。
全員がわかって頂けたならば、それは新しくないですから
全員に、ああよかったですね、綺麗だったですね、売れそうですね、って
もし評価を受けたとしますね。
それは、もう不安です。
ああ、そんなに分かり易いものを創ってしまったのか、という自己嫌悪でもう。
だから非常に複雑なんですよね、ショーの後の評価って私にとって。
(動画では4/5にて語られています。)
この発言は私にとって非常に衝撃的であった。
自分の作品を全ての人に受け入れてもらわない事が前提にあり、
むしろ、全ての人に受け入れられる事に不安さえ感じる。
ゆえに、彼女が革新的な洋服を提案しつづけられるわけであるのだが、
彼女のその精神的なタフさにはただただ圧巻だ。
彼女の洋服を理解するのには、
その表面に現れたデザインの裏に込められた意図を読み解く必要がある。
ただ単に分からないと片付けてしまうのではなく
Comme des Garçons のデザインについて考えてみたくなる
そんな、切っ掛けを与えてくれたドキュメンタリーであった。
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